(閲覧注意)ヤベェ奴オールスターズ⋯。2020年映画ランキングワースト10(85位~94位)

ワースト10 ランキング:調査ファイル整理

登場人物紹介

トルテ

秘密結社M・I・A所属の男。
自称スパイらしいが真偽は不明。
たけのこの里派

ミルフィ

秘密結社M・I・A所属の女。
トルテの右腕となる存在。
きのこの山派

改めて映画調査ファイル区分がこちら

映画調査ファイル区分

S⋯今年最も印象に残った調査

A⋯かなり印象に残った調査

B⋯いってよかったと思えた調査

C⋯可もなく不可もなくな調査

D⋯あまり良くなかった調査

E⋯苦戦を強いられた調査

嵐の前の静けさ

ミルフィ
ミルフィ

遂に開けるんですね⋯⋯?このパンドラの箱を⋯⋯。

トルテ
トルテ

そ、そんなに覚悟が必要な問題か?

ミルフィ
ミルフィ

大ありです!!!!まだ上1つは救いはありますがそれ以外は⋯!もう二度とこんな調査には関わりたくありませんからね!?今回ばかりはトルテさんにも手伝ってもらいます⋯⋯!!!

2020年映画ワースト10

85位:野性の呼び声

前半の内容全否定の犬

ジャック・ロンドンが1903年に発表し、一度映画化された名作冒険小説を、ハリソン・フォード主演で再び映画化。地図にない土地を目指して旅をするソーントンと犬ぞりの先導犬をやっていたバックが出会い、冒険していく様子を描いている。

トルテ
トルテ

下位9つよりは幾分楽しめる作品ではあるものの、本筋の話に入るまでが非常に長い。そのうえ前半の郵便屋の話の方が人と犬の絆を描けていたようにも思えるが後半にはそういった絆の描き方は失速。犬を虐待する描写や仲間割れをして救いがなくなる犬の話など見ていてもやもやする描写も多い。

そのうえアドベンチャー作品としての楽しさも薄く、極めつけはあれだけ時間を割いてきた前半の内容を全否定するような結末に唖然としてしまったよ⋯。

86位:新解釈・三國志

新解釈・退屈史

『今日から俺は!』『銀魂』等数々のコメディ作品を手掛けている福田雄一監督の『三國志』をモチーフにした歴史コメディ作品。福田監督独自の視点から繰り出される新たな解釈で「赤壁の戦い」などの三國志のエピソードを描いていく。

ミルフィ
ミルフィ

福田監督の作品に今年は何度苦しめられたでしょうか⋯。ギャグとシリアスのメリハリが一切なく、福田監督のノリでずっとふざけっぱなし。

新解釈という言葉を盾に繰り出されるろくでもない独自の設定は原作ファンも怒りを覚えるのではないかと思ってしまうほど。やはり一度抵抗を感じてしまうと福田作品はそのくどさとワンパターンな笑いの取り方でうんざりしてしまいます。あと、広告の「オールスターズが全員集合(アッ〇ンブル)もやめましょうか⋯。

87位:小説の神様

これって小説を書く映画ですよね?

相沢沙呼の小説「小説の神様」をEXILE/FANTASTICの佐藤大樹と橋本環奈の二人を主演に映画化。なかなか売れず、発表した作品も酷評され追い込まれていた千谷一也が、同クラスの売れっ子小説家である小余綾詩凪との小説の共作を通じて少しずつ変わっていく様を描いている。

トルテ
トルテ

小説を書く作品かと思いきや、小説の内容やその小説を書いていく過程があまりにも薄くしか描かれていない。また、演出もMVのような演出で見ているこっちが恥ずかしくなる。役者陣もとってつけたような芝居ばかりで見るに堪えない。まだ橋本環奈の演技はいいものの、やはりどこか既視感のある役どころで新鮮味がなかった。

あと、この作品のメッセージも「多くの批判の中でも、理解者がいることの尊さ」を描いているように思うが、それよりも「批判をするな」というメッセージの方が前面に押し出されているように感じる。

88位:シグナル100

悪い意味でノンストップの88分

宮月新、近藤しぐれによる同名コミックを橋本環奈主演で実写映画化。教師によって自殺催眠をかけられた36人の生徒のデスゲームを描いている。催眠によって100の行動が自殺のシグナルとなってしまった36人の生徒がその催眠を解く方法をさがす。

ミルフィ
ミルフィ

生徒たちの様々な自殺シーンはB級映画のようなクオリティばかりですが、まだその死に方の多さだけはこの作品の見どころになっていたとは思います。しかし、そのストーリーの質の低さやデスゲームとしての面白さをダイジェスト映像のような感じで凝縮してしまっていたため、全体的に薄っぺらく⋯。キャラの魅力も全くなく、単に橋本環奈さんをめでるだけの映画に⋯。

邦画のデスゲーム映画は基本地雷作品が多いという印象が強いですが、今回もばっちり

地雷でした⋯。

89位:犬鳴村

素材は良いのにどうして⋯。

呪怨シリーズなどで知られる清水崇監督が福岡県に実在する心霊スポットを舞台に描いたホラー作品。臨床心理士の森田奏が「犬鳴村」が関係している事件に次々と巻きこまれていく様子と犬鳴村と奏に隠された秘密を描く。

トルテ
トルテ

心霊スポットを舞台にしているにも関わらず、心霊スポットにまつわる怪奇現象を中心に描いていてひどい肩透かしを食らったな⋯。むしろ心霊スポットにやってきたあのカップルにフォーカスを当てた作品の方をもっと見たかった。

ホラー演出もチープ且つ全く怖くない。そして正直病院の描写の必要性が薄かったのも気になるところ。あの演出の為だけに何か所も必要性の薄い病院の場面を挟んでいるので、ストーリーの進みの遅さも引っかかる。

90位:ムーラン

楽しさゼロ。しょぼいアクション。

ディズニーが1998年に公開したアニメ映画『ムーラン』を実写化した作品。愛する父親の代わりに兵士として国の明暗を分ける戦いに身を投じるヒロインのムーランを描いている。

ミルフィ
ミルフィ

ディズニーらしいユニークなキャラやミュージカルがない分アクションに重きを置いた作品なのかと思いきやそのアクションも見ごたえがなく全体的に中途半端に。ストーリー中に父親が娘を「もっと女らしく振舞え」というように言うのですが、それで最後にそういった指導を反省するよりも先にムーランが謝るのもおかしな話のように思えます。

なんだかディズニーらしい魅力をそぎ落とした割にプラスの部分が一切ないのでかなり残念な仕上がりになってしまった作品ですね⋯。これに3000円は高い⋯。

91位:ドクター・デスの遺産 BLACK FILE

安楽死ってテーマ覚えてました?

人気作家・中山七里の小説「ドクター・デスの遺産」を映画化した作品。2人の刑事が安楽死という手段を利用して多くの人間をその手にかける「ドクター・デス」と名乗る人物の正体と事件の真相を追う。

トルテ
トルテ

安楽死というテーマを扱っているということやポスターのような気味の悪い事件を解決していくという雰囲気が壊滅的になってしまっていた作品だったな⋯。何よりもすごいのが演技力に定評のある役者陣を多数起用しているにも関わらず、全体的に演技が下手な印象を与えるほどに演技のクオリティは低かった。モブはもう見ていられないレベルが多数。

全力疾走で子供や老人を追いかけてなかなか追いつけなかったり、犯人がすぐわかる場所から電話をしたり、飲みに行ってるシーンが多数挟まれたりとツッコミどころが多すぎるが、とにかく「安楽死」というテーマを軽んじたトンでも作品だといえよう。

92位:記憶屋 あなたを忘れない

美化されし邪悪

平川雄一郎監督が第22回日本ホラー小説大賞で読者賞を受賞した小説を映画化した作品。記憶屋という記憶を自由に忘れさせることができる存在に彼女の自分との記憶を消された遼一が弁護士の高原と共に彼女の自身との記憶が消えてしまった原因を探りながら記憶屋を追う。

ミルフィ
ミルフィ

ホラー小説大賞を受賞した小説の映画化作品のはずが、ホラー要素よりも感動要素が強い作品になっていることに驚きです。ストーリーも感動気に展開はされているものの、やっていることややられていること、言っていることはまさにホラーそのもの。しかもそんな言動全てが感動シーンのような演出がなされるので恐ろしい⋯⋯。極度の邪悪を美化する衝撃のラストには開いた口がふさがりません。

93位:オタクに恋は難しい

改変するなら面白くしてよ

腐女子OLとゲームオタクの不器用な恋愛模様をコミカルに描き、アニメ化もされている人気コミックの実写映画化。隠れ腐女子の成海とその幼馴染でゲーヲタの宏嵩は偶然にも同じ会社で務めることとなり思わぬ再会をする。そして2人のヲタクの恋愛模様がミュージカルチックに展開されていく。

トルテ
トルテ

これは完全に福田監督の悪い部分をふんだんに出してしまった作品のように思える。まずは原作の面白い部分は成海と宏嵩の恋愛模様の部分も確かにあるが、小柳さんと樺倉さんの凸凹コンビも交えて繰り広げられるコミカルな掛け合いが面白かったのに、福田組のメンバーを目立たせるためだけにその2人の扱いを粗雑にしてしまっている点から原作の面白さを完全に殺してしまっている。

そして何より「ヲタク達のラ・ラ・ランド」といううたい文句通りのミュージカル要素。クオリティの高くないミュージカルが話の流れをぶった切って何度も繰り広げられるのがとてもしんどい。『ラ・ラ・ランド』の真似事がこんなにも日本で苦痛を与えることになるとは思わなかったな⋯⋯。

94位:弥生、三月

※超閲覧注意

「家政婦のミタ」などの多くのヒットドラマを手がけた脚本家・遊川和彦のオリジナル脚本による第2回監督作品。2人の男女の30年間の恋愛模様を3月だけで表現した作品。弥生と太郎の2人の男女のタイミングのすれ違いや苦難を受けながらも進んでいく恋愛模様を描く。

ミルフィ
ミルフィ

この作品はすごく好きという人が多いので、正直言いづらいことも山ほどありますが⋯⋯。昨年の調査でこれ以上に不快に思った作品はありませんでした。太郎のあまりにも無責任すぎる人間性もそうですが、ただただ弥生をかわいそうにみせるため、太郎をカッコよく見せるためだけに入れられた安直な震災の描写等不愉快もいいところ。そもそも病気で死んでしまったサクラになんの救いも用意されていないのは何なんですか?サクラの死を通じて2人の恋愛はつながり続けているとかふざけてるんですか?

そしていじめや親子関係もあの程度で解決できるものなら気楽なものですね。本当に描写不足が多すぎて何もかもご都合的。

あんなに酷い扱いをしたサクラを2人の恋愛の踏み台として描くくらいならサクラはいっそなしで勝手に愛し合っとけばよかったのに。それか、病気という設定はなしで普通の三角関係のラブストーリーの方がこんな気分にならなくて済みましたよ。

まとめ

トルテ
トルテ

すごい剣幕だな⋯。

ミルフィ
ミルフィ

すいません。あまりの怒りに我を忘れていました⋯。

トルテ
トルテ

気持ちはわかる。だが、このシリーズも次でラストだ。

ミルフィ
ミルフィ

そうでしたね!次回は気持ちよく終わらせましょう

次回Aの調査ファイルとSの調査ファイル発表!!

コメント

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